2025/08/05 13:00

7月末、恒例の夏のネパールへ出張に行ってきました。真夏と真冬のポップアップのお休み期間は、私にとって新規企画のタイミングになります。夏のネパールの一番良いところは、最高気温は28度ぐらいまで、夜は20度近くまで気温が下がるところです。1週間の滞在でしたが、酷暑と冷房で疲れた身体を癒すことができました。

20年以上同じメンバーで仕事をし、まるで家族のように分かり合っているなんで、入れ替わりの激しい会社も多い中では大変貴重なんだということを実感させられた今回の出張でした。お昼は料理上手のスタッフが家から作ってきてくれるダルバートをペロリと平らげます。これがネパール滞在中の主食です。おかげさまで元気に過ごすことができました。

新デザインのチェックやパターン作成は順調に進み、来年の春夏の準備も整いました。そして、昨年から力を入れているネパールシルクの開発のため、今回もパートナー団体を訪問してきました。

中国製の製糸機が稼働していました。たて、よこともにネパール製のシルク布が可能になります。
手紡ぎによる製糸

繭を煮たもの。これをほぐして手紡ぎ糸を作ります。

糸や布サンプルを見て話を聞いていくと、どんなイメージのものを作るか、(タイトかルーズか)そこからネットサイズにするか、どんなサイズの糸を作るかということが分かってきます。今回たどり着いた布(まだイメージですが)は、100%シルクで張りがあり強くて厚過ぎず薄すぎない、日常使いにぴったりのものになる予定です。冬の出張ではその布を服にすることが出来ればと思っています。

ネパールから帰国して丸10年以上経ち、この春頃から次のフェーズに入ったということをスタッフにも伝え始めました。私に万が一のことがあっても存続するように、そして今のスタッフの技術がネパールにもっと広まるように。ネパール国内での販売、さらに輸出なども視野に入れていきたいと思っています。それを可能にするような素晴らしい出会い(ネパール人)が先日のポップアップでありました。近い将来を見据えつつ、日本での活動も引き続き頑張っていきたいと思っています。

さて、2021年以来通算13回目となる丸善日本橋店でのポップアップのお知らせです。年に3回、東京のど真ん中の広いスペースで定期的に開催させていただいています。数々の出会いがあったこの場所で、この夏はどのような回になるでしょうか。今回の出展も楽しみにしております。

酷暑の中、お出かけするのは都心の涼しい本屋さんが一番です!文房具の品揃えも沢山のポップアップも丸善の魅力です。

それでは、皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

■ 『Himalayan Treasure Vol.12』 – ネパールの自然と伝統を未来へ-
会期:2025年8月6日(水)~8月12日(火)
時間:午前9時30分~午後8時
会場:丸善日本橋店  B1F イベントスペース

夕暮れ時のパタンダルバール広場