2021/11/25 22:29
先日、秋の展示会の時にインタビューを受けました。その記事が掲載されましたのでお知らせいたします。今回取材をして頂いた MMD TIMES は、セレクトショップにまつわるワークメディアとして、To B 向けの内容をコンセプトとした業界誌です。
「なぜネパールでのモノづくりなのか」と言う問いから始まったロングインタビューになったのですが、深く掘り下げた内容を凝縮して書いて頂きました。ORIENTAL GATE がどのような経緯で作られ、どのようなブランドなのか。何を目指しているのかがとても分りやすく書かれています。宜しければ是非、ご一読ください。
https://mmd-times.com/2021/11/23/himalayan-traditional-weave-ethical-fashion/
冒頭の、ネパールで感じた「可能性しかない」と言う直感は、本当に裏を返せば「可能性以外何もない」と言うものでした。(冷汗)
最初にネパールに行った時に出会った素晴らしい素材は、世界に通用する加工技術と流通経路がなければ国外へ届きません。そういう当たり前の条件を整え、切り開いて行かなければならない道のりの長さには、時に途方に暮れ何度も挫折しそうになりました。しかし、当初20代で少しだけ東京で会社員生活を経験した私は、30代を同じ10年過ごすならば、やらなかった後悔をしない生き方をしようと決意したのでした。
かねがね何かを創造しながら生きたいという夢があり、素材や道具、加工方法といったものへの興味も人並み以上にありましたので、パシュミナとの出逢いに運命を感じてしまいました。
ORIENTAL GATE はそれから20数年後の姿です。来年3年目を迎えるまだ駆け出しのブランドとして、将来何ができるのか。今様々な制約がある中思いを馳せています。ネパールに行けるようになったら取り組んでみたい素材やご紹介したいアイテムがまだまだ沢山あります。もちろん課題も山のようにありますが、私たちの取り組みはシンプルで変わりません。つまり、上質の素材を伝統的手仕事で加工し、デザインで力を与えて世界にお届けしていくこと。その中で技術や方法を改善していくことです。これからも丁寧に一歩一歩進みながらその輪を広げて行ければと思っています。
そう考えるとやはり今でも可能性しかない!と言えるかもしれません。